Sラン理系院卒が就活失敗した結果www

国家公務員(総合職)になれなかった話とか全然関係ない話とか。

テレワーク五輪~中学陸上における例

この記事ではワークでもないのに「テレワーク」という単語を用いるという、重大な誤りがあります。

 

新型コロナの影響で東京2020が延期になった。

1年後に収束しているかは誰にも分からないところだが、駄目だったらテレワークみたいに各国で競技をすればいいではないかという冗談が出ている。

[重量挙げ]記録を自己申告する「Eメール国際大会」実施へ 「動画撮れない選手も多い。数字を信じる」と競技団体幹部:スポーツ:中日スポーツ(CHUNICHI Web)

重量挙げの大会では記録を自己申告するというこんな取り組みも出ている。

 

ところが、日本の中学陸上ではずっと前から「テレワーク大会」を行っている。

第65回全日本中学校通信陸上競技大会:日本陸上競技連盟公式サイト - Japan Association of Athletics Federations

リンクは2019年のもの。1955年から始まり、昨年で第65回。

実質県大会レベルで、各都道府県でそれぞれ競技を実施する。日程もアバウトな感じで、県によって異なる。全ての会場で終わったら記録を集計して全国ランキング上位100を出す。あくまでも全国大会。短距離の風速は記録として残るが、タイムのみで順位付け。

 

全国大会と言えば、夏に一カ所で行う全日本中学校陸上競技選手権大会(いわゆる全中)だろう。でも第1回は1974年だから通信大会の方が歴史は長い。

 

私の時代の話。

実施順序は、地区大会→通信大会→県大会→地方大会→全中であった。

まず地区大会で勝ち抜く…のではなく標準記録を切ると通信大会と県大会の出場権が得られる。なお、県大会の方が記録が厳しく、通信大会のみ出場可能な場合もある。その場合、通信大会で記録を伸ばすことで県大会に出場できる。

地方大会に出るには、通信大会or県大会で入賞した人から各種目3人を選抜。

一方、全中に出るには通信大会or県大会で標準記録を切る必要がある。なお、地方大会で記録を切っても不可。

地方大会以外は標準記録を切ればいいので、予選で記録を出してしまえば、決勝の順位は関係ない。

実施する順番によるものだと思うが、曲がりなりにも全国大会である通信大会よりも県大会の標準記録が厳しいというのも面白い。さらに通信大会で記録を出せれば県大会に出られるため、「県大会出場をかけて標準記録と戦う全国大会」という状態。

 

今、ホームページを確認したら、県大会の方が日程が先になっており、標準記録も通信大会の方が厳しくなっていた。まあ全中の標準記録にはほど遠いのだが。

 

ただ結局のところ、通信大会は全国大会の格は持ち合わせていない。今の通信大会で話題になるのは、「県大会で全中標準記録まであと少しと迫った選手が、最後のチャンスの通信大会で記録突破できるか」がメインで、あとは強いてあげるなら「県大会優勝者が安定した強さを見せ、通信でも優勝できるか」ぐらいだと思う。「県大会その2」感は否めない。

後は通信大会と言っていながら、ランキング公式発表までに1ヶ月かかっているのもライブ感がなく頂けない。これでは郵送大会だ。

例えば、各地域で同じ時間に競技を行い、選手と観客がVRゴーグルをかけることで違う地区の選手が表示されればもう少しは盛り上がると思う。多分、現代の技術的には可能だが、各都道府県の中学校体育連盟のホームページ(首都の東京→http://www.tokyoctr.com)を見るだけで、実施は不可能と察してしまう。悲しいなあ。

 

 

まとめ

一応テレワーク大会は中学陸上に1955年から存在しているが、いまいち盛り上がりに欠ける。