少し前になるが、中学校の校長がフィリピンで買春していたというニュース。
確認できるだけで12660人という、桁違いの数値の大きさがネットに衝撃をもたらした。今でも「校長」というワードだけで彼のことだと通じる。
またしばらくして、2chで「日本の中学校校長はフィリピンで平均1.2人以上買春している」という旨のスレッドが立つ。全国の中学校の数は、
で確認できるが、H28年で10404校とのことで、他に誰も買春していなかったとしても12660÷10404で約1.2人となる。なお、厳密には「校長」(「」付きが個人を示す)は元校長であるので、「校長」が校長をしていた当時に、中学校長をしていた人の平均買春人数となる。中学校の数も今より多いようであるが、1人以上であるのは確実だ。
「校長算」とか呼ばれているが、平均値だけで集団を評価するのは危険であるといういい例である。他にも平均収入なども一部の層が平均を押し上げてしまい、全体が見えにくくなる。
さて、「校長」の傑出度が気になったので偏差値を計算してみた。
校長数はざっくり11000とした。
他に誰も買春していない場合、偏差値は1099(有効数字を無視すると1098.76…
)らしい。やっぱり桁違いだ。
せっかくコメントを頂いたので、追記。
「校長」以外の校長が全く買春していないという仮定だと、「校長」の買春人数は12660人でなくても(極端な話1人だとしても)偏差値は変わらない。全員の値を12660で割っても分布の形は変わらないため当然である。
確かにこれは仮定が良くなかった。
上の話は、「校長」の偏差値を高く見積もることとなるので、今度は低く見積もってみよう。10人売春している校長が何人かいることとして、その時の「校長」偏差値の最小値を数値的に求めてみた。
売春人数 | 0 | 10 | 12660 |
頻度 | 5497 | 5502 | 1 |
平均売春人数 | 6.152727 | ||
分散 | 14583 | ||
標準偏差 | 120.8 | ||
売春人数 | 0 | 10 | 12660 |
偏差値 | 49.49 | 50.32 | 1097.86189135 |
結論
現実の校長の買春分布について、「校長」以外の校長の買春人数が全て10人以下であれば、「校長」の偏差値は1097.8より大きく1098.8より小さい。
大学時代のつまらない教科書はこれ
授業は正式名称の基礎統計をもじってクソ統計と呼ばれていた
ただこれをやっていた1年夏学期はつまらないだけで内容は理解できるからマシだったのかも