こんな記事を書いた。
奨学金の繰上返済で機関保証料が返還された~戻ってくる保証料の計算について~
こんなニュースがあった。
政府、奨学金の保証人制度の廃止検討 慎重論も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
ここでいう「奨学金の保証制度」というのは、日本学生支援機構による奨学金の人的保証制度のことだ。
一般には、父母のどちらかが連帯保証人で、もう一人保証人を立てる。この保証人は、同一生計では認められず、おじ、おば、兄、姉などにお願いすることになる。
一応、保証人の責任は半分までだし、本人と連帯保証人から優先的に取り立てられる。
で、機関保証の場合は日本国際教育支援協会機関保証センターという天下り団体ところに保証人をやってもらう。いざというときには保証センターが立て替えて、後で保証センターから奨学生に請求する。
その分、毎月貸与される奨学金から保証料を引かれるのだが、私の場合51000円のうち、2143円とられていた。
今の人なら値下げされていて1821円らしい。
人的保証制度をなくして機関保証に一本化すると、保証料負担が問題になるらしい。
ただ、約4%という保証料は私は十分に割安だと思う。
貸与期間が4年、返済期間が15年で、合計19年。
平均してその半分の9.5年間借りているので、保証料が4%なら、年利に直して0.4%だ。0.4%で貸してくれる銀行なんて絶対にない。
人的保証制度は、余計な親族トラブルを生む原因になる恐れがある。前の記事でも述べたが、奨学金についてはさまざまな救済制度があるので、保証人に請求が来る時点で、この奨学生はクズである可能性が非常に高い。
貸し手としても、親族とはいえ生計関係が異なる人から請求するのは、いろいろと難易度が高そうだ。
クズ奨学生のコストは誰かが負担しなければならないが、これは保証人と学生支援機構が払うのではなく、奨学生同士で保証料を積み立てて備えるというのはまあ納得できなくもない。
ちなみにさっさと返せば保証料は戻ってくるというのは先の記事でも述べたとおりだ。