センター英語を170点で逃げる
前回の記事。
英語を切ると言っても、東大に合格するにはセンターで170/200、2次で40/120ぐらいは取りたいという結論だった。
具体的な方法について紹介。
センター170点とるには。
多分東大最底辺の点数だが、30点しか落とせないのは苦しい(個人的な感想)。
2017年センター英語の構成
第1問(発音・アクセント) 14点
第2問(文法・並べ替え・応答文完成)44点
第3〜6問(読解)142点
凄く雑な書き方だが、ざっくりいうと、「もし全て日本語で書かれていたら」全て解答できるのが読解系、できないのが文法系。読解系は142点。文法系は残りの58点。
戦略としては、読解系で130点ぐらい取っておくのが良いと思います。2ミス前後までですね。
幸い、大抵の学校ではセンター演習を何かしらやってくれる。どうせ受けないといけないのであれば、内職せずに活用すべきと私は思う。その分自主学習を減らそう。
ちなみに塾の東大英語講座を受けてもセンター英語には役立たない。もともとセンターぐらい余裕な人が受ける前提なので、そうじゃない人が受けても何一つわからない。今から頑張ればという問題ではないので、さっさと辞めた方が効率がいい。
さて、読解には2つの要素が必要。
- 構文の理解
- 単語・熟語の理解
辞書を使えばすらすら読めるのであれば、構文は理解できている。単語はわかるのに文章の意味がわからなければ、それは熟語もしくは構文の理解が足りていない。
とは言え、センターレベルではそこまで複雑な構文はないので、読解系の問題であれば、構文がじっくりやらなくても何となく意味はわかり、解答は可能である。
また、何となく意味がわかると言う点では、全ての単語を理解する必要ない。2ミスぐらいはして良いし、消去法・当てずっぽうという手段も。
私のおすすめは、単語・熟語を最低限やり、あとは実戦経験による「勘」を身につけること。
最低限の単語・熟語はこれ。
DUO select。コンセプトはかの有名なDUO 3.0と同じ。単語と熟語を複数含んだ例文を載せることで、暗記労力を減らすというもの。DUO selectでは単語1000、熟語600が例文377本に凝縮。到達レベルとして、英検2級、TOEIC550-620、大学入試偏差値55-58とある。
ちなみにDUO 3.0は単語1600、熟語1000で例文560本。到達レベルは英検準1級、TOEIC600-780、大学入試偏差値58-65。
もちろん、余力があれば3.0をやるべきなのは間違いないが、とにかく1冊やることが大事。あと学校・塾で使った単語帳があれば、それを使うのも手。しかし大抵の単語帳は熟語帳と分割され、2冊やらないと行けないのがネック。もしも、ほぼ一からやるのであれば、DUO selectはおすすめ。
DUO selectはとにかくコンパクトなのが良い。今、手元にないが、amazonには16.2 × 12 × 1.2 cmと書かれている。文庫本が14.8 × 10.5 cmなのでほんの一回り大きいだけ。大きめのブックカバーなら入ってしまう。電車で勉強をしたくない人でも、ブックカバーに入れると開く気持ちになれる(個人の感想)。
DUO selectはCD版もある。
本家のDUO 3.0はDUO 3.0 / CD復習用(例文のみ)と DUO 3.0 / CD基礎用(和訳、単語説明も流れる)に別れているがselectの場合セットになっている。
個人的には復習用のみで良かったが、それは両方聞いてみての結論なので、やはりセットになっている方が迷う必要もなくありがたい。ちなみに本にしてもCDにしても、selectのほうが安い。ただ、教材の本の場合、お金をケチる必要はあまりないとも思う。塾に通うと講習1講座で万単位でお金が飛んでいくが、本なら千円単位。ほとんど影響はないし、1冊ぐらいなら、間違えて一切使えない本を買ってしまってもいいぐらいの気持ちで良いと思う。なかなか自分にあった教材を探すのは難しいが、ピッタリあったときのパフォーマンスは素晴らしい。ある意味、期待値プラスの宝くじのようなもので、ハズレが出てもいいから、いろいろ試してみたほうが良い。自分にとっての当たりはこのDuo selectだった。
DUO selectの具体的な利用法。
まずCDを買う。高いけど価値はあると思う。復習用は36分でセンターの全範囲を網羅してくれるので便利。
復習用だけでも良いので、とにかく毎日聞く。寝ながらでも良いので毎日1回は聞く。余力があるときは本(もしくはCD付属の例文集、これがさらにコンパクト)を見ながら。
並行してスキマ時間に熟読。和訳の理解、綴りの暗記、単語・熟語の意味の暗記ができるようにする。
最終的に、CDの例文を聞いたときに、頭の中で例文が表示できて、単語・熟語の意味が浮かべられればOK。
ただ、単語帳だけだと、実戦で出てきても思い出せないことも多いので、模試や授業を利用してより理解を深めること。
問題を解いていて、わからなかった単語があった時、DUO selectで調べる。
- 例文中に載っていた → 暗記を深める
- 派生語等として載っていた → 判断が別れる。本にチェックでもつけておいて、読むときに思い出すぐらいで良いのでは。
- 一切載っていない → 諦める
この諦めるというのは、受験勉強の効率を上げるために割りと大事。先ほども述べたが、いくつか単語わからないぐらいですぐに不正解となるわけではない。それより、実戦経験を積んで、分からない単語がある状態でも、限られた情報の中から何とか正解の確率が高いものを選びぬく力が大事だ。
文法系について。
DUO selectに熟語がある程度のっているとは言え、ノータッチだと流石に厳しいか。文法系の定番は、
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このあたりだと思うが、こいつらはみんな分厚すぎる。
基本的に、私は薄い本が好きです。いや同人誌のことじゃなくて。
何だかんだ、本1冊をマスターすれば、一通りの知識が得られる。とりあえず1冊やるためには、できるだけ簡単で少なければ良い。
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というわけでこの辺りで良いんじゃないでしょうか。私のときは何を使っていたのか覚えていません。やったのかすら怪しい。
ちなみに、余裕な章があったらどんどん飛ばしてしまっていい。とりあえず最後まで行ってから、飛ばした章をやるか、他の勉強をするか考えよう。
発音・アクセントはほぼ捨てた。コスパ悪いので。
ただ、
覚えておいて絶対損はしない ! 「英語のアクセントのルール」 - Yahoo!知恵袋
-ic -ical -ity -ety -tion -sionの一個前にアクセント、っていうのは便利なので覚えても良いかも。あとは単語帳のCDを聞くようにする。知らない単語が出たら潔く諦めましょう。
ちなみに参考書の中には、センターに特化したものもあるかと思います。
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個人的には英語については、読解がメインとなり、これはつまるところ最低限度の単語力があればよく、そこまでテクニックが効いてこないと考えています。センター形式の問題は、過去問・模試で十分なのでは?
塾のセンター英語系の講習も同様で、あまり期待しすぎないほうが良い。気休めに1回ぐらいは受けても良いかもしれないが、多分何回も受けても効果がない。参考書で薄くてもいいから広くやるのが大事。
総括
読解系が142点→130点取る
文法系が58点→40点取る
単語帳を1冊、文法系参考書を1冊。薄くてOK。あとは実戦経験で勘を磨いてなんとかする。単語がわからなくても諦めない。
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